Check Point Press Releases

チェック・ポイント、『サイバー攻撃トレンド:2018年上半期レポート』を発表
世界規模で見たマイニング・マルウェアの影響が2018年上半期に2倍に拡大、クラウド・インフラストラクチャがハッカーの標的になるケースが増加

チェック・ポイント、『サイバー攻撃トレンド:2018年上半期レポート』を発表
世界規模で見たマイニング・マルウェアの影響が2018年上半期に2倍に拡大、クラウド・インフラストラクチャがハッカーの標的になるケースが増加

世界の42%の組織が仮想通貨採掘攻撃の被害を受けており、
クラウド・インフラストラクチャを狙った第5世代の高度なサイバー攻撃*も増加傾向を示す

2018年9月25日

米カルフォルニア州 サン カルロス - 2018年7月12日
ゲートウェイからエンドポイントまで、包括的セキュリティを提供するチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(Check Point® Software Technologies Ltd. NASDAQ: CHKP)は、『サイバー攻撃トレンド:2018年上半期レポート』を発表しました。このレポートでは、サイバー犯罪者が不正な収益源の開拓を目的に、マイニング・マルウェアを使った攻撃を積極的に仕掛けている傾向が示されています。その一方で、クラウド・インフラストラクチャが標的となる攻撃も増加しています。

2018年の上半期にマイニング・マルウェアの被害を受けた組織は全体の42%で、2017年下半期の20.5%から倍増しています。マイニング・マルウェアを使うサイバー犯罪者は、被害者のCPUやGPUの処理能力を不正利用し、手持ちのリソースも活用して仮想通貨を採掘できます。エンドユーザのCPUの処理能力は最大で65%も消費される可能性があります。2018年上半期に悪用されたマルウェアの上位3種は、いずれもマイニング・マルウェアでした。

チェック・ポイントは最近の傾向として、クラウド・インフラストラクチャへの攻撃が増えている事実も確認しています。組織のIT資産やデータがクラウドへ移行している現状を受け、サイバー犯罪者の意識もクラウドへ向かっているようです。膨大な処理能力の不正利用や利益の増加が狙いです。

『サイバー攻撃トレンド:2018年上半期レポート』では、マイニング・マルウェア、ランサムウェア、バンキング、モバイルといった主要なマルウェア・カテゴリごとに、サイバー脅威の現状が詳細に解説されています。そうした調査結果は2018年上半期のThreatCloud脅威インテリジェンスから得られたデータに基づいており、組織を狙うサイバー犯罪者の主要な戦略に焦点を当てた内容になっています。

チェック・ポイントの脅威情報グループ・マネージャを務めるマヤ・ホロウィッツ(Maya Horowitz)は、「今年上半期のサイバー犯罪は2017年末に見られた傾向が続いており、犯罪者は水面下で動作するマイニング・マルウェアを活用して収益を最大化させています。また、クラウドのインフラストラクチャやマルチプラットフォーム環境を狙った高度な攻撃の出現も確認されています。そうした展開が速く大規模で複数の経路を利用する第5世代の攻撃の発生頻度が高まっていることもあり、組織ではネットワークやデータへの被害を防ぐことができる多層防御のサイバー・セキュリティ戦略を導入する必要があります」と述べています

*第5世代のサイバー攻撃:
第5世代のサイバー攻撃とは、モバイル環境、クラウド環境、およびオンプレミスのネットワークを対象に、大規模かつ高速に展開される攻撃を指します。この高度な攻撃は、組織全体をカバーするセキュリティ・アーキテクチャが考慮されていない場合、多大な影響に発展することが考えられます。

 

2018年上半期の主なマルウェアの傾向

2018年上半期に確認された主なマルウェアの傾向は次のとおりです。

  • マイニング・マルウェアが進化: 2018年のマイニング・マルウェアは機能が大幅に向上しており、より巧妙で悪質なものへと進化しています。利用できるコンピューティング・リソースの割合を増やし、収益性を高めるという明確な目標のもと、その達成に利用できそうなあらゆるものを標的にするようになっています。また、最近は感染率を高めるために、有名な脆弱性の悪用のほか、サンドボックスやセキュリティ製品の回避という点でも大きな進化を遂げています。
  • 攻撃者がクラウドに進出: 2018年の上半期だけ見ても、クラウドのストレージ・サービスを対象とした攻撃に、多くの高度なテクニックやツールが使われています。データの外部送信や情報の不正な開示など、クラウドに対する攻撃のいくつかは、公開されているソースコード・リポジトリでログイン情報が参照可能な状態になっていたり、強度の低いパスワードが使われていたりなど、セキュリティ対策の不備に起因しています。マイニング・マルウェアもクラウド・インフラストラクチャを標的にしています。その処理能力を利用して攻撃者により多くの利益をもたらすことが目的です。
  • マルチプラットフォーム対応の攻撃が増加: 2017年末までは、マルチプラットフォーム対応のマルウェアはまれな存在でした。しかしオンラインのコンシューマー・デバイスが増加し、Windows以外のオペレーティング・システムのシェアも拡大していることから、マルウェアのマルチプラットフォーム化が進んでいる状況です。攻撃者は感染した各種のプラットフォームを制御するため、さまざまなテクニックを取り入れています。
  • モバイル・マルウェアがサプライチェーン経由で拡散: 2018年上半期には、不正なURLからダウンロードした覚えがないモバイル・マルウェアが別の経路からデバイスに侵入し、気付いたときにはインストール済みだったというケースが確認されています。また、正常なアプリのようにアプリ・ストアで配信されているマルウェアも増加傾向にあります。バンキング型トロイの木馬、アドウェア、高度なリモート・アクセス・ツール(RAT)などがこれに該当します。

 

2018年上半期のマイニング・マルウェア・ランキング

  1. Coinhive(30%): ユーザがWebページにアクセスしたときに、同意を得ることなく仮想通貨Moneroの採掘を行うマイニング・マルウェアです。Coinhiveは2017年9月に登場したばかりですが、すでに世界の12%の組織が影響を受けています。
  2. Cryptoloot(23%): ユーザがWebページにアクセスしたときに、同意を得ることなく仮想通貨Moneroを採掘するJavaScriptベースのマイニング・マルウェアです。
  3. JSEcoin(17%): ユーザがWebページにアクセスしたときに、同意を得ることなく仮想通貨Moneroを採掘するWebベースのマイニング・マルウェアです。

 

2018年上半期のランサムウェア・ランキング

  1. Locky(40%): 主にスパム・メール経由で拡散するランサムウェアです。スパム・メールには、WordファイルやZipファイルに偽装したダウンローダが添付されており、このダウンローダによって、ユーザのファイルを暗号化するマルウェアがインストールされます。
  2. WannaCry(35%): 2017年5月の大規模攻撃で感染を広げたランサムウェアです。Windows SMBの脆弱性を悪用するエクスプロイトEternalBlueを利用して、ネットワーク内やネットワーク間で拡散します。
  3. Globeimposter(8%): スパム・メールや不正なインターネット広告、エクスプロイト・キット経由で拡散するランサムウェアです。暗号化を実行する際、各ファイルに.cryptという拡張子を追加します。

 

2018年上半期のモバイル・マルウェア・ランキング

  1. Triada(51%): Androidデバイスに感染するモジュール型のバックドアです。ダウンロードしたマルウェアにスーパーユーザの権限を付与することで、そのマルウェアのシステム・プロセスへの組み込みを可能にします。ブラウザに読み込まれるURLを偽装する動作も確認されています。
  2. Lokibot(19%): Androidスマートフォンを標的とするモバイル・バンキング型トロイの木馬です。ユーザが管理者権限の付与を拒否すると、ランサムウェアへと変貌します。
  3. Hidad(10%): 正規のアプリを再パッケージしてサードパーティのアプリ・ストアで公開するAndroid マルウェアです。OSに組み込まれた重要なセキュリティ情報にアクセスできるため、機密性の高いユーザ・データを窃取されるおそれがあります。

 

2018年上半期のバンキング・マルウェア・ランキング

  1. Ramnit(29%): 銀行の認証情報やFTPのパスワード、セッションcookie、個人情報を窃取するバンキング型トロイの木馬です。
  2. Dorkbot(22%): ユーザが銀行のWebサイトにログインしようとしたタイミングで活動を開始し、Webインジェクションによりユーザの認証情報を窃取するバンキング型トロイの木馬です。
  3. Zeus(14%): Windowsプラットフォームに感染するトロイの木馬です。多くの場合「Man-in-the-Browser」攻撃やキー入力内容の記録、フォーム入力内容の取得により、金融機関情報を盗み出す目的で使用されます。

ThreatCloudインテリジェンスのベースとなるのは、サイバー犯罪阻止を目的とした業界最大規模の協調型ネットワークです。世界規模の脅威センサー・ネットワークから収集された脅威情報や攻撃動向を配信するThreatCloudのデータベースには、ボット発見を目的として分析された2億5,000万件以上のアドレスや、1,100万件以上のマルウェア・シグネチャ、550万件以上の不正サイトの情報が登録されています。ThreatCloudは、1日あたり数百万種類のマルウェアを観察、認識しています。

レポート全文(日本語)は、こちらからダウンロードいただけます。
https://www.checkpoint.co.jp/resources/cyber-attack-2018-mid-year-report/

 

本リリースは、米国時間7月12日に配信されたものの抄訳です。

英語のリリース全文はこちらをご確認ください。
https://www.checkpoint.com/press/2018/check-point-research-global-impact-cryptominers-doubles-h1-2018-hackers-increasingly-target-cloud-infrastructures/

 

チェック・ポイントについて

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(www.checkpoint.com)は、世界各国の政府機関や企業など、あらゆる組織に対応するサイバー・セキュリティ・ソリューションを提供する大手プロバイダーです。業界随一の検出率を誇る先進のソリューションにより、お客様のネットワークを、マルウェアやランサムウェアなどの多岐にわたる第5世代のサイバー攻撃から保護します。企業のクラウドやネットワークのほかモバイル・デバイスに保存されている情報を、今日の第5世代のサイバー攻撃を含めてあらゆる脅威から保護するため、第5世代の脅威に対応するマルチレベルのセキュリティ・アーキテクチャを備え、直感的で操作性に優れた総合的かつ一元的なセキュリティ管理システムを展開しています。世界の10万以上の組織・企業がチェック・ポイントのセキュリティ製品を利用しています。

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの全額出資日本法人、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(https://www.checkpoint.co.jp/)は、1997年10月1日設立、東京都新宿区に拠点を置いています。